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2013/07/08

Windows Server 2012 R2 Preview > Hyper-V ホスト 1 台だけで Clustered Storage Spaces 試せた

Windows Server 2012 R2 では、仮想ハードディスクの共有 (Shared VHDX、以下、共有 VHDX と呼びます) の機能が提供され、ゲスト クラスター (Hyper-V 仮想マシンどうしのフェールオーバー クラスター) の作成が簡単になります。従来の iSCSI、仮想 FC ではなく、単一の VHDX ファイルを複数の仮想マシンに接続して、クラスターのための共有ストレージとして利用できるというものです。仮想マシンのゲストは、共有 VHDX を共有 SAS ディスクとして認識します。

共有 SAS ディスクとして認識するということは、以前に「Windows Server 2012 > クラスター化された記憶域スペース (Clustered Storage Spaces)」で紹介したクラスター化された記憶域スペースを試せそうです。クラスター化された記憶域スペースを作成するには、3 台以上の共有 SAS ディスクが接続されたクラスター環境が必要なので、これに共有 VHDX を利用しようというわけです。

できました。こんな感じ。クラスター化された記憶域プールは、フェールオーバー クラスター マネージャーと、サーバー マネージャーのファイル サービスと記憶域サービスのどちらからでも作成できるみたいです。

以前の投稿では、クラスター化された記憶域スペースの利点が何なのかしっくりこなかったのですが、実際に試してみるとなんとなくわかりました。記憶域スペースの機能をフェールオーバー クラスターと組み合わせたい場合は、クラスター化された記憶域スペースを準備する必要があるということです。例えば、記憶域スペースの機能 (記憶域階層とかキャッシュとか、パリティとか) をクラスターの共有ボリューム (CSV) として使いたい場合は、クラスター化された記憶域スペースに仮想ディスクを作成して、クラスターの共有ボリューム (CSV) に追加します。

こんな便利な共有 VHDX ですが、敷居が高いところが 1 つだけあります。共有 VHDX は、スケールアウト ファイル サーバー上の共有か、クラスターの共有ボリューム (CSV) に配置する必要があるという点です。通常のファイル サーバー上の共有やローカル パスは、共有設定させてくれません。

そんな制約はありますが、Hyper-V ホスト 1 台だけで試すことも不可能ではありません。実際に私は以下の環境を 1 で構成しました。これで、iSCSI ターゲット、スケール アウト ファイル サーバー、共有 VHDX、Hyper-V over SMB を一度に試せます。最後の仮想マシンを起動するだけのリソースが残っていませんでしたが...
ここまでやってしまうと、仮想マシンを起動/シャットダウンする順番が大変です。

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