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2013/06/06

Lync 2013 VDI Plug-in ってどうなの?

VDI 環境で Lync Server 2013 (Office 365 の Lync Online ではない) の電話会議を支援する Lync 2013 VDI Plug-in というものがあります。

Microsoft Lync VDI 2013 Plug-In (32 ビット)
[URL] http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35457


この VDI Plug-in は、Windows 7 SP1、Windows Embedded Standard 7 SP1 (Windows Thin PC も含む)、Windows 8 に対応したもので、Windows 7 または Windows 8  の仮想デスクトップ内で実行する Lync 2013 クライアントでローカルのオーディオおよびビデオ デバイスの使用を可能にするものです。

マイクロソフトの提供するプラグインなので、RDP (リモート デスクトップ プロトコル) の機能との違いがわかりにくいかも。このプラグインは RDP に依存するものではなく (RDP 8.0 の RemoteFX Media Redirection API  は使うらしい)、Microsoft VDI (RDP) だけでなく、VMware View (PCoIP) や XenApp、XenDesktop (ICA/HDX) でも使えるらしいです。

ちょっと試してみました。RDP 標準のデバイス リダイレクトの違いとか...


VDI Plug-in の展開方法はこちら (↓) 。注意点は、VDI Plug-in を VDI のクライアント側にインストールする点です。クライアントに Lync 2013 は不要。Lync 2013 があるとデバイスのペアリングに失敗することがあるらしい。リモート デスクトップ接続 (mstsc.exe) では、リモート オーディオ録音を無効にしておくことも重要 (リモート オーディオ再生も無効にしても大丈夫) 。Lync Server 2013 側で Set-CsClientPolicy -EnableMediaRedirection $true を実行しておく必要があります。

Lync VDI プラグインの展開
[URL] http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj204683.aspx


Lync にサインインすると、ローカル デバイスをペアリングしようと試みます...

成功するとこんな感じ。つまり、Lync にサインインするまでは、Lync で接続元のローカル デバイスは使えないということ。
VDI Plug-in と接続を確立するために、サインインとは別に、資格情報の再入力が求められることもあります (必ず求められるわけではなさそう)。

こんな感じでビデオも見えてます。VDI Plug-in を使う場合、ビデオのプレビューは使用できない。
VDI Plug-in を使う場合、オーディオやビデオ デバイスの調整もさせてくれません。
なぜなら、こんな感じになっているから (たぶん)。この図は、通話や会議をしていないとき。通話や会議を開始すると、音声とビデオのデータがピア ツー ピアーで他のクライアントからプラグインに飛んでくるらしいです。つまり、音声とビデオのデータは仮想デスクトップを経由しないということ。
VDI Plug-in は、ローカルのデバイスと Lync Server を接続しているらしい。その証拠に、クライアントから Lync Server への 5061/TCP をファイアウォールでブロックしてみると使えなくなる。



Microsoft VDI の場合、リモート オーディオ再生/録音と RemoteFX USB デバイス リダイレクトが利用できますが、VDI Plug-in はこれらの機能を使用しないデバイスのリダイレクトを行うものですローカル デバイスを Lync クライアントで使用可能にするものです。RDP のリモート オーディオ再生/録音を無効にして接続しても Lync 2013 の呼び出し音が鳴るのは不思議な感じ。

VDI のクライアントと Lync Server が直接やり取りすることになるので、リモート デスクトップ接続だけを公開しているリモート アクセス環境では、VDI Plug-in の使用は難しそうですね。Lync Server を外部に公開すればなんとかなるかもしれませんが、クライアント側のファイアウォールが影響することもありそうですし...

VDI Plug-in を使用できない環境の場合は、これらの機能を使用すれば RDP だけでデバイスのリダイレクトができます。図にするとこんな感じ。
実際にやってみるとこんな感じ。VDI 仮想デスクトップのローカル デバイスと同じようにオーディオ/ビデオ デバイスを扱えるので、Lync にサインインする前でも調整可能。
Lync VDI Plug-in は機能的な制約 (→ VDI に関する既知の制限 http://technet.microsoft.com/ja-JP/library/jj204982.aspx) もありますし、Lync Online では使えないようなので、そんなときは RDP のデバイス リダイレクト機能を使用すればよさそう。

・・・

Lync VDI Plug-in の機能をちょっと確認するつもりでしたが、Lync Server 2012 のインストールと設定はホントに、ホントに、ホントに、ホントに、大変だぁ~

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