Microsoft Application Virtualization(App-V) 5.0 のクライアントに App-V Server で公開したアプリケーションが配信されない問題に、まるまる 2 日試行錯誤してました。原因はとても簡単なことでした。
Microsoft Application Virtualization(App-V) 5.0 と Windows Server 2012 リモート デスクトップ サービスの VDI を組み合わせてみようと思い、Windows 8 Enterprise x86 評価版をクリーン インストールして仮想マシンテンプレートを作成し、App-V 5.0 Client のインストールと設定を行って Sysprep しました。
仮想デスクトップ展開後、App-V クライアントを確認してみると、仮想アプリケーション 0 の状態です。Get-AppvClientApplication コマンドレットを実行しても、公開されているはずの32 ビット (x86) アプリケーションが見えません。
正しく動作している App-V クライアントだと、こうなります。
出来る環境と出来ない環境の違いが最初はまったくわかりませんでした。Widows 8 Enterprise 評価版だからなのか (Windowsライセンスリセット猶予回数が 1 回とか罠がある)、Sysprep に対応していないのか、ライセンス認証前だからなのか、はたまたWindows Update が不足しているのかなどなど、何度も Windows をインストールしたり、Sysprep を実行したり、いろいろと試行錯誤しましたが、2 日悩んだ末、できるクライアントはx64、できないクライアントはx86であることにようやく気が付きました。おはずかしい。ちなみに、仮想アプリケーションは x86 版ですが、App-V Sequencer x64 でシーケンスしたものでした。
Windows 8 Enterprise x86 評価版にApp-V Sequencer x86をセットアップして、アプリケーションをシーケンスして公開したところ、何の問題もなく、配信されました。ApplicationID や TargetPath に含まれる {AppVPackageRoot} と {ProgramFilesX86} の違い何かを物語っています。そもそも、x64 環境にインストールした32ビット版Adobe Readerは32ビット互換環境(WOW64)にインストールされるので、WOW64が存在しないx86環境のApp-Vクライアントで利用できないのは当たり前といえば当たり前の話。
ちなみに、x64 環境の App-V 5.0 Client には、どちらのアプリケーションも配信されました。
原因が分かってみるとなんてことはないことですが、x64 環境 の App-V Sequencer でアプリケーションをシーケンスする場合は注意しましょう。
原因がわかってから、ネットを検索すると、同じような事例がフォーラムに見つかりました。
App-V 5.0 x86 Client not displaying Virtual Apps
[URL] http://social.technet.microsoft.com/Forums/en-US/appvclients/thread/13122c33-cba1-4946-b2f3-c2c87d3e94d2
ところで、Adobe Reader XI (11.02) を App-V 5.0 で配信すると、日本語環境がやっぱり出てこない。
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