Windows Server 2012のリモートデスクトップサービス(RDS)の仮想デスクトップ環境(VDI)に必要な、Active Directory ドメイン サービスの要件が良く分かりません。公開されているドキュメントからは見つけれていません。もしかしたら、Active Directory ドメイン サービスが展開済みであれば、そのほかの要件(機能レベルやスキーマ)は気にする必要はないのかもしれません。
Windows Server 2008 R2のVDIでは、仮想デスクトッププールに関しては特に要件はありませんでした。個人用仮想デスクトップについては、「Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 のActive Directory スキーマ(つまり、Windows Server 2008以降のドメインコントローラーが存在していればよい)」「ドメイン機能レベルはWindows 2000 ネイティブモード以上(Windows 2000 混在とWindows Server 2003 中間はNG)」の2つの要件がありました。
Server & Tools Blogs > Remote Desktop Services Blog > Active Directory Schema Requiements for Personal Virtual Desktops
[URL] http://blogs.msdn.com/b/rds/archive/2010/03/04/active-directory-schema-requirements-for-personal-virtual-desktops.aspx
Windows Server 2008 以降の Active Directory スキーマにある msTSPrimaryDesktop 属性に個人用仮想デスクトップの割り当てが格納されていました。この割り当ては、Windows Server 2008 R2 の「リモートデスクトップ接続マネージャー」で行うのですが、Windows Server 2008 R2 の「Active Directory ユーザーとコンピューター」のユーザーオブジェクトのプロパティにある「個人用仮想デスクトップ」タブでも構成できました。
Windows Server 2012 の VDI では、msTSPrimaryDesktop 属性は使用していないようです。Windows Server 2012 の「Active Directory ユーザーとコンピューター」には、「個人用仮想デスクトップ」タブがありませんし、属性を直接参照しても空っぽです。
個人用仮想デスクトップの割り当ては、「サーバー マネージャー」に統合された「リモート デスクトップ サービス」のインターフェイスを使用して、固定または自動で構成できます。あるいは、Get/Set-RDPersonalVirtualDesktopAssignment コマンドレットを使用します。
では、個人用仮想デスクトップの割り当てはどこに保存されているのでしょうか? RD 接続ブローカーを実行するサーバーには %Windir%\Rdcbdb\Rdcms.mdf およびRdcms.ldf という Windows Internal Database (WID) のデータベースが存在します。このファイルのコピーを SQL Management Studioで開いてみました。rds.User、rds.Vm、rds.VmAssignment あたりのテーブルにマッピング情報が入っているようです。Active Directory は、単にユーザー認証に使用しているだけのように見えます。
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