クラウド ベースのシステム管理ツール(サービス)の Windows Intune は、2012 年 12 月に最新バージョンの「Windows Intune December 2012 Release(2012 年 12 月リリース)」に順次移行しています。30 日無料トライヤルは 12 月中旬から最新バージョンが提供されています(新バージョンは管理コンソールのロゴが←)。
Windows Intune 30 日間無料トライヤル
[URL] http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windowsintune/try-and-buy.aspx
Windows Intune 2012 年 12 月リリースについての解説は...
MSBC: マイクロソフト最新システム管理製品のすべて
さて、Windows Intune のエージェントをクライアント PC にインストールすると、多数のコンポーネントが組み込まれます。Windows Intune の管理コンソールから PC のインベントリを削除すると、展開されたエージェントが自動的にアンインストールされる仕組みになっています。では、無料トライヤルの期限が切れて、管理コンソールにアクセスできなくなったらどうしましょう。
その場合、手動でアンインストールすることになるのですが、その手順を説明しているオンライン ヘルプ(およびスクリプト)が以前のバージョン(2012 年 6 月リリース) のままで役に立ちません。ここからダウンロードできる「Windows Intune Uninstall Scripts」を使用しても、ちゃんと機能しません(Endpoint Protection しかアンインストールされません)。コマンドラインの「ProvisioningUtil.exe」は、最新バージョンでは「/UninstallAgents」というオプションがありません。
Retiring a Device by Using the Windows Intune Administrator Console
[URL] http://technet.microsoft.com/en-US/library/jj662698.aspx
Windows Intune 2012年12月版のクライアントを展開すると、複数のコンポーネントが展開されるのですが、コントロールパネルからアンインストールできるのは「Windows Intune Endpoint Protection」だけのようです。
そこで、イベントログでWindows Intune関連のインストールログを調べてみました。
すると、15のコンポーネントが、以下の順番でインストールされていることがわかりました。
1) Windows Intune
2) Microsoft Online Management Client
3) Microsoft Online Management Update Manager
4) Windows Intune Notification Service
5) Microsoft Online Management Client Service
6) Windows Intune Endpoint Protection Agent
7) Microsoft Security Client(Windows Intune Endpoint Protectionのこと)
8) Microsoft Endpoint Protection Management Components
9) Windows Intune Center
10) Microsoft Easy Assist v2
11) System Center Operations Manager 2007 R2 Agent
12) Windows Intune Monitoring Agent
13) Microsoft Policy Platform
14) Windows Firewall Configuration Provider
15) Microsoft Online Management Polocy Agent
続いて、レジストリエディター(Regedit.exe)を開き、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall」の下のキーの「DisplayName」値から、上記の15のエントリを検索し、それぞれの「UninstallString」値を確認します。これが、コンポーネントをアンインストールするためのコマンドラインになります。{GUID} でレジストリに登録されているソフトウェアは、コントロールパネルの「プログラムのアンインストールまたは変更」にリストされないんですね。
あとは、「管理者として実行」で開いたコマンドプロンプトから、インストールされたのとは逆の順番に15のコンポーネントをアンインストール用コマンドラインを実行すればよいのです。
最後にレジストリエディターを使用して、以下のレジストリを削除して、コンピューターを再起動します。最後のレジストリは、Windows Update の参照先を Windows Intune にしているものなので、これを削除しないと Windows Update を実行できなくなります。他の 2 つは、ソフトウェアをアンインストールしてしまえば、あっても無くても関係ないかも。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Microsoft Antimalware
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\OnlineManagement
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
複数台のコンピューターから手動でエージェントをアンインストールする必要がある場合は、次のようなバッチファイルを作成すると便利です。なお、各コンポーネントの{GUID}の部分は、Windows のバージョンやコンポーネントのバージョンアップで変更になるかもしれませんので、自分でイベントログやレジストリを検索してコンポーネントの名前とアンインストール用コマンドラインを確認して作成してくださいね (以下の例は、Windows 7 x86 の場合)。
@echo off
MsiExec.exe /X{55251B5F-30F9-4FAB-A39F-90B41FA437E7} /Q
MsiExec.exe /X{FF9A1FA9-943F-4B07-A8C5-8005FACF9270} /Q
MsiExec.exe /X{6E7493A1-48BA-4FA1-9339-E676402E2F80} /Q
MsiExec.exe /X{E9316C60-BFD0-4C13-BA7B-2342F53A358E} /Q
MsiExec.exe /I{25097770-2B1F-49F6-AB9D-1C708B96262A} /Q
MsiExec.exe /I{326957C7-83FD-4550-A59A-849B7B4297DE} /Q
MsiExec.exe /X{55F76E30-599D-4F1F-B67A-4D83758F7F05} /Q
MsiExec.exe /I{9023CDF6-D652-419B-92D1-9B817E47E0DE} /Q
"C:\Program Files\Microsoft Security Client\Setup.exe" /x /q /s
MsiExec.exe /X{8B84585C-303F-49A5-AFF1-9617A220ADD8} /Q
MsiExec.exe /X{4D58F843-3029-4708-804D-6700CA6352F9} /Q
MsiExec.exe /X{9D1880F4-E5AE-4301-98ED-6E8B18C71365} /Q
MsiExec.exe /X{7D689D10-668B-46B2-B133-87622B2ACEA4} /Q
MsiExec.exe /X{9CD27A02-482D-45AE-A489-5EA2D1696A77} /Q
MsiExec.exe /X{12B1628F-2CBE-4529-841B-D36549FF0EBC} /Q
REG DELETE "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Microsoft Antimalware" /f
REG DELETE HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\OnlineManagement /f
REG DELETE HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate /f
あと、オンラインヘルプが更新されて、最新バージョンに対応した手順が提供された場合は、そちらに従ってくださいませ。
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