Windows Server 2012 の GUI 使用サーバーにもスタート画面があって、「Internet Explorer」のタイルがありますが、これはデスクトップ版の Internet Explorer 10 (IE 10) を起動します。Windows 8 とは異なり、Windows ストア(メトロスタイル)アプリ版の IE 10 は起動しません。
Windows Server 2012 にはアプリ版 IE 10 が無いのかと思っていましたが、ありました。チャームの検索メニューを開いて、「Internet Explorer」をクリックすると、アプリ版の IE 10 が起動します。ちなみに、Administrator では起動できません。
ほら!
Get-AppxPackage コマンドレットを実行しても IE 10 アプリらしきものは出てきません (ちなみに、Windows Server 2012 に「デスクトップエクスペリエンス」をインストールすると、「PC 設定」(ImmersiveControlPanel) と「ストア」(WinStore) アプリが利用可能になり、Get-AppXPackage で確認できます)。
アプリ版? IE 10 とは何者なのでしょう。Windows Sysinternals の Process Explorer で確認してみると、デスクトップ版 IE 10 もアプリ版? IE 10 も同じ iexplore.exe でした。ただ、デスクトップ版 IE 10 のプロセスが explorer.exe の子プロセスなのに対して、アプリ版? IE 10 は svchost.exe の子プロセスとして起動しています。また、デスクトップ版 IE 10 は x86 イメージであり、アプリ版? の IE 10 は x64 ネイティブです。
アプリ版? IE 10 は、純粋なWindows ストアアプリじゃあないみたいですね。ハイブリッドなやつなんです。
なーんて思っていましたら、IE 10 の「インターネット オプション」の「プログラム」タブで、タイルをクリックしたときにデスクトップ版とアプリ版?のどちらで開くか選択できるようになっていました。この設定は、Windows 8 の IE 10 にもあります。「Internet Explorer タイルをクリックするとデスクトップで開く」の既定値が、Windows 8 ではオフで、Windows Server 2012 ではオンになっているんですね。しょうゆうことでしたか...
グループポリシーだと、次の場所で制御できます。リモートデスクトップサービスを展開する場合は、これで既定の動作を変更できますね。
ユーザーの構成\ポリシー\管理用テンプレート\Windowsコンポーネント\Internet Explorer\インターネットの設定\デスクトップの Internet Explorer タイルを開く
無効: スタート画面の「Internet Explorer」タイルでアプリ版を開く
有効: スタート画面の「Internet Explorer」タイルでデスクトップ版を開く
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