ソフトウェア配布機能は、Windows Intune の更新プログラムの配布基盤を利用して、任意のソフトウェアを配布できる機能です。Windows Intune Software Publisher というツールを使って、クラウド上のストレージにインストーラーをアップロードします。指定できるのは、実行ファイル形式 (.exe) または インストーラー パッケージ (.msi)。アーキテクチャ (Any / x86 / x64)、OS (Any / XP / Vista / 7 / XP~Vista / Vista~7...)、コマンドライン引数なんかも指定できます。ちなみに、MSI の場合、コマンドライン引数(/quiet とか)を指定しないで空のままにするのが失敗しないコツかも。
上の画面では、最新の Adobe Reader X 10.1.0 (AdobeRdr1010_ja_JP.msi) をアップロードしていますが、クライアントへの配布は、既にアップロード済みの Adobe Reader 9.4.0 (AdbeRdr940_ja_JP.msi) で進めます。その理由は、更新プログラムの配布機能で、Adobe Reader の更新を配布したいから。Adobe Reader 9.4.0 以降、9.4.1 ~ 9.4.5 までの 5 つの更新プログラム (AdbeRdrUpd94x_all_incr.msp) が出ています。Adobe Reader 9.4.x の配布用ファイルの入手については、こちらを見てください。
アップロードが完了すると、[ソフトウェア]の[管理されているソフトウェア]にリストされるので、右クリックして[展開]をクリックし、配布先のコンピューター グループを指定します。次のスクリーンショットを見るとわかるように、アンインストールもできることがわかります。
コンピューター グループにソフトウェアを展開すると、クライアントの[Windows Intune Center]のほうで更新プログラムの1つとして検出されます。
[更新プログラムのインストール]をクリックして、インストールを開始します。
インストールが完了しました。デスクトップに[Adobe Reader 9]のアイコンが出現しました。
続いて、更新プログラムです。更新プログラムも、ソフトウェアのアップロードと同じような感じてアップロードします。指定できるのは、実行可能ファイル (.exe)、Windows インストーラー パッケージ (.msi)、および Windows インストーラー修正プログラム (.msp) のいずれか。更新の種類も指定できます。
更新プログラムをアップロードする際には、依存関係のあるソフトウェアまたは条件を指定します。条件としては、パス指定したファイルの有無、MSI プロダクト コード、レジストリ キーの有無を指定できるみたいです (試していません)。※10/24 追記) 正式リリースでは、アップデート (.msi) の登録時にこの画面が出てきません。.exe をソフトウェアまたは更新として登録する際には出てきます。.msi や .msp はこのあたりをうまくやってくれるんでしょうね。
アップロードしたら、[承認]を実行して、更新を配布するコンピューター グループを指定します。Adobe Reader 9 の更新プログラムは 5 つありますが、順番にインストールしたほうが良いようなので、とりあえず 9.4.1 の更新だけを[承認]してみます。アップロードした更新がどこにいってしまったか見失うかもしれません。そんなときは、[すべての更新プログラム]を対象にテキスト検索 (adobe とか) してください。※10/24 追記) 正式リリースでは、[すべての更新プログラム]の一番下の「Microsoft 以外の更新プログラム」にリストされます。
クライアントに戻って、[Windows Intune Center]で最新の更新プログラムを確認すると、先ほど承認した 9.4.1 の更新が検出されます。Windows Update の更新プログラムと同じように (他の更新プログラムがあれば一緒に) インストールできます。
続いて、9.4.2 の更新も承認して配布しました。
あと 3 つ残っていますが、面倒なので 3 つとも承認して同時に配布してみます。インストール順は考えてくれないようで、9.4.4 より先に 9.4.5 がインストールされちゃいました。
案の定、9.4.4 の更新はインストールに失敗。ですが、Adobe Reader は、問題なく 9.4.5 にアップデートされました。再起動後、更新プログラムを検索しても、9.4.4 はインストール対象として検出されませんでした。
インストール&更新したばかりですが、アンインストールしちゃいましょう。Adobe Reader X 10.1.0 を配布したいので。アンインストール手順は、ソフトウェアの展開をもう一度実行し、[アンインストール]を選択するだけです。
クライアントに戻って、更新プログラムを検索すると、[(アンインストール) Adobe Reader 9.4.0 - Japanese]が検出されました。アンインストールをインストールするというおかしな感じですが、[インストール]をクリックします。
アンインストールが実行され、デスクトップから[Adobe Reader 9]アイコンが消滅しました。
続いて、Adobe Reader X 10.1.0 を展開します。と思いましたが、繰り返しになるので、ここで終わり。どんとはれ。
ところで、アップロードしたソフトウェアや更新プログラムは、クラウド上のストレージに保存されます。Windows Intune のサービス標準では
→ 正式リリースではどうなった? 「画面で見る Windows Intune v2 のソフトウェア配布&更新機能 (フォローアップ)」
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