今年の初め、TechTarget にこんな記事が出ていました。クライアント ハイパーバイザーと言うと、XenClient をまず思い浮かべますが、Windows 8 でもそんな感じのクライアント ハイパーバイザーが提供されるのではと想像した方も多いはず。
TechTarget > MinWin と Hyper-V クライアントハイパーバイザーが Windows 8 で登場か? (前編)
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1102/03/news03.html
Windows 8 Developer Preview の x64 版では、クライアント版の Hyper-V 3.0 が利用できるようになっています。現時点では(将来はわかりませんが)、MinWin なるものは見当たりませんので、TechTarget の記事の内容のようにはなっていません。ではどうなっているかというと...
Windows 8 Developer Preview x64 の Hyper-V 3.0 は、Windows Server 8 Developer Preview 搭載の Hyper-V 3.0 のサブセットといった感じでしょうか。いくつか機能が削減されています。システム要件も違うようです。
Windows 8 Developer Preview x64 で Hyper-V の機能を有効化するには、ハードウェア仮想化支援 (Intel VT や AMD-V) に加えて、SLAT (Second Level Address Transration) のサポートが必須になっています。SLAT (Intel EPT や AMD RVI) に対応していない場合、Hyper-V の機能はグレーアウトされちゃって、インストールできません。SLAT 対応のチェックには、Windows Sysinternals Coreinfo v3 が使えますよ。
こちらは、まったく同じ PC に、Windows Server 8 Developer Preview をインストールしたもの。Hyper-V の役割をインストールすることができ、仮想マシンも作成して、起動できます。こちらは、SLAT のサポートが必須にはなっていません。なんだか納得がいきませんが、まあ、Developer Preview の話ですから、話半分で聞いてください。
こちらは、Windows 8 Developer Preview のほうの Hyper-V Manager。先ほどの PC とは別の SLAT 対応の PC で Hyper-V の機能を有効化したものです。Hyper-V Setting... を 次の Windows Server 8 Developer Preview のものと比較してください。Hyper-V Replica など、いくつか機能が削除されています。
こちらは、Windows Server 8 Developer Preview のほうの Hyper-V Manager。ホストで Hyper-V Replica を有効化しているところ。
こちらは、仮想マシンのレプリケーション設定。Enable Replication ウィザードを実行して、Replica Server、レプリケーションする VHD ファイル、初期レプリケーション方法の設定など行うと、この設定ができるようになります。
こちらは本邦初公開 (だと思いたい) の Hyper-V Replica を利用した、仮想マシンのホスト間の計画的フェールオーバー。Hyper-V Replica は、2 台の Hyper-V ホスト間で、仮想マシンを手動または自動またはスケジュール設定でレプリケーションする機能。フェールオーバー クラスタリングや共有ストレージは不要です。これ、面白いです。
いずれも Developer Preview の話ですから、くれぐれも話半分で...
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