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2011/02/21

RemoteFX USB リダイレクトには RemoteFX 3D ビデオ アダプターが必須なことを再確認

COMPUTERWORLD BLOG に 「Windows Server 2008 R2 SP1 RTM で何が変わった !?」を公開しました。SP1 の簡単なレポートです。


Windows Server 2008 R2 SP1 の新機能 RemoteFX には、RemoteFX USB デバイス リダイレクトが含まれます。RemoteFX は、仮想デスクトップに対する RDP 7.1 (Windows 7 SP1 は RDP 7.1 対応) のセッションで、仮想 GPU による 3D グラフィックス表示を可能にするものです。

RemoteFX は RD 仮想化ホストのコンポーネントなので、RemoteFX USB デバイス リダイレクトを利用するためには、RemoteFX 3D ビデオ アダプターが必須、つまりサーバー側に GPU が必須と単純に認識していたのですが、ふと、本当にそうなのか疑問がふつふつと。実際に試してみました。


USB 2.0 Camera というデバイスを RemoteFX USB デバイス リダイレクトで仮想デスクトップにリダイレクトしてみます。



RemoteFX 3D ビデオ アダプターが割り当てられた仮想マシンに接続した場合、ローカルの USB 2.0 Camera は消え、代わりに Remote Desktop Generic USB Device (リダイレクト) というデバイスが出現します。リモートの仮想デスクトップに USB 2.0 Camera が認識され、デバイスがインストールされると仮想デスクトップ側で利用可能になります。

仮想デスクトップ側のデバイス マネージャーで確認すると、ディスプレイ アダプターは Microsoft RemoteFX Graphics Device - WDDM になっています。システム デバイスのほうには Remote Desktop USB Hub というのも見えます。


次に、RemoteFX 3D ビデオ アダプターなしの仮想デスクトップに同じ方法で (USB 2.0 Camera をリダイレクト指定して) 接続してみます。理解していたとおり、RemoteFX 3D ビデオ アダプターがなければ、RemoteFX USB デバイス リダイレクトは機能しませんでした。なお、RemoteFX 3D ビデオ アダプターが無くても Aero グラス表示がきいていますね。これは、RDP 7.0 で追加されたデスクトップ コンポジションの機能による表示であり、ローカルの GPU を使用しています。



ちなみに、Windows Server 2008 R2 SP1 の RD セッション ホストに対しても、同じ方法で接続してみます。やっぱり RemoteFX USB デバイス リダイレクトは機能しません。(Windows Server 2008 R2 SP1 の RD セッション ホストにも RemoteFX の機能が追加されていますが、これはハードウェア アクセラレーターによる圧縮により、グラフィックスを多用するアプリケーションの表示を最適化する機能です)



ところで、現在、RDP 7.1 対応の RDP クライアントは、Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 のみですが、将来的には Windows Vista SP2、Windows XP SP3 に対しても RDP 7.1 対応の RDP クライアントが提供されるみたいです。RemoteFX USB デバイス リダイレクトを構成するグループ ポリシーに書いてありました。

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