面倒な確認の仕方をしましたが、ヘルプの 14.3. Version 3.2.0 (2010-05-18) にちゃんと書いてありました。そのヘルプを見ると、"Oracle" VM VirtualBox 3.2 では、いくつか気になる新機能が実装されたようです。中でも、Experimental support for Mac OS X Server guests と Guest Additions: added support for executing guest applications from the host system に注目してみました。
Mac OS X Server ゲストをサポート !?
Oracle VM VirtualBox 3.2 からは、サポートされるゲスト OS として Mac OS X Server (Intel) が追加されています。仮想マシンで Mac OS X を動かすことができます。しかし、Windows PC しか持っていない私はこれを試すことが絶対にできません。その理由は、Mac OS X のメディアを持っていないからではありません。Mac OS X は、Mac でしか動かしてはいけないからです。“Appleのブランドが付されたコンピュータ”以外のマシンで Mac OS X を動かすことは重大なライセンス違反です。
では何のために Mac OS X をゲストとして選択できるのかと思うかもしれません。Oracle VM VirtualBox はクロスプラットフォームな仮想化ソフトであることをお忘れなく。
Mac OS X のライセンスを含む注意事項は、Oracle VM VirtualBox のヘルプ 3.1.1. Mac OS X Server guests にもいろいろと書いてあります。
ちなみに、Mac OS X をインストールしていない空の仮想マシンを起動すると、BIOS(Basic Input/Output System)ではなく、EFI(Extensible Firmware Interface)が確認できます。
ホストから仮想マシンアプリを起動する (VBoxManage guestcontrol execute)
Oracle VM VirtualBox 3.2 (ゲスト コンポーネントの更新も必要です) からは、ホスト側からゲスト OS 内のアプリケーションを起動できるようになりました。これには、VBoxManage.exe というコマンドライン ツールを使用します。
さっそく、Windows 2000 Professional の仮想マシンの電卓 (C:\WINNT\System32\calc.exe) をホスト側から起動してみたいと思います。コマンドラインは次のようになります。
"C:\Program Files\Oracle\VirtualBox\VBoxManage.exe" guestcontrol execute "Windows 2000 Professional" "C:\WINNT\System32\calc.exe" --username ユーザー名 --password パスワード
仮想マシンを実行していない状態だと、「ERROR: The machine '仮想マシン名' does not have an open session」とエラーになりました。このコマンドは、実行中の仮想マシンに対してしか機能しないようです。
次に、Windows 2000 Professional のログオン画面の状態で、同じコマンドを実行してみます。エラーは出ませんが、何の反応もありません。どうやら、ログオンしてデスクトップを表示させておく必要がありそうです。
デスクトップを表示させた状態で実行したところ、ようやくうまく動きました。フルスクリーン モードでも、シームレス モードでも、どちらでも動きます。次のスクリーンショットは、シームレス モードの状態で、電卓(Calc.exe)と IE 6 (Iexplore.exe) を動かしたところです。IE 6 のほうは、--arguments を使って URL を指定してみました。
2010/6/25 に 3.2.6 がリリースされてました。http://www.virtualbox.org/wiki/Downloads
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