Misc.

2010/06/28

最近の Sun 改め Oracle VM VirtualBox

Sun/Oracle VM VirtualBox は、起動時に新しいバージョンをチェックして、最新バージョンがあれば URL を紹介してくれます。現在、最新バージョンは 3.2.46、いつの間にか、ロゴが Sun から Oracle に変更されていました (Oracle による Sun の買収は 2010 年 1 月末に完了)。最近リリースされた過去のバージョンのインストーラーをダウンロードしてみたところ、3.2 のタイミングで変更になってたようです。

面倒な確認の仕方をしましたが、ヘルプの 14.3. Version 3.2.0 (2010-05-18) にちゃんと書いてありました。そのヘルプを見ると、"Oracle" VM VirtualBox 3.2 では、いくつか気になる新機能が実装されたようです。中でも、Experimental support for Mac OS X Server guests と Guest Additions: added support for executing guest applications from the host system に注目してみました。

Mac OS X Server ゲストをサポート !?

Oracle VM VirtualBox 3.2 からは、サポートされるゲスト OS として Mac OS X Server (Intel) が追加されています。仮想マシンで Mac OS X を動かすことができます。しかし、Windows PC しか持っていない私はこれを試すことが絶対にできません。その理由は、Mac OS X のメディアを持っていないからではありません。Mac OS X は、Mac でしか動かしてはいけないからです。“Appleのブランドが付されたコンピュータ”以外のマシンで Mac OS X を動かすことは重大なライセンス違反です。

では何のために Mac OS X をゲストとして選択できるのかと思うかもしれません。Oracle VM VirtualBox はクロスプラットフォームな仮想化ソフトであることをお忘れなく。

Mac OS X のライセンスを含む注意事項は、Oracle VM VirtualBox のヘルプ 3.1.1. Mac OS X Server guests にもいろいろと書いてあります。

ちなみに、Mac OS X をインストールしていない空の仮想マシンを起動すると、BIOS(Basic Input/Output System)ではなく、EFI(Extensible Firmware Interface)が確認できます。


ホストから仮想マシンアプリを起動する (VBoxManage guestcontrol execute)


Oracle VM VirtualBox 3.2 (ゲスト コンポーネントの更新も必要です) からは、ホスト側からゲスト OS 内のアプリケーションを起動できるようになりました。これには、VBoxManage.exe というコマンドライン ツールを使用します。

さっそく、Windows 2000 Professional の仮想マシンの電卓 (C:\WINNT\System32\calc.exe) をホスト側から起動してみたいと思います。コマンドラインは次のようになります。

"C:\Program Files\Oracle\VirtualBox\VBoxManage.exe" guestcontrol execute "Windows 2000 Professional" "C:\WINNT\System32\calc.exe" --username ユーザー名 --password パスワード


仮想マシンを実行していない状態だと、「ERROR: The machine '仮想マシン名' does not have an open session」とエラーになりました。このコマンドは、実行中の仮想マシンに対してしか機能しないようです。

次に、Windows 2000 Professional のログオン画面の状態で、同じコマンドを実行してみます。エラーは出ませんが、何の反応もありません。どうやら、ログオンしてデスクトップを表示させておく必要がありそうです。

デスクトップを表示させた状態で実行したところ、ようやくうまく動きました。フルスクリーン モードでも、シームレス モードでも、どちらでも動きます。次のスクリーンショットは、シームレス モードの状態で、電卓(Calc.exe)と IE 6 (Iexplore.exe) を動かしたところです。IE 6 のほうは、--arguments を使って URL を指定してみました。


Windows Virtual PC の XP Mode に似た機能かと思いましたが、そうではありませんでした。しかし、この機能を応用すると、ホスト側で実行するバッチやスクリプトに、仮想マシンのアプリケーションをからめることがでるので、何か面白いことができるかもしれません。今のところ、まったく思いつきませんけど...

ところで Solaris は ?

Sun と言えば Solaris と Java が有名。Solaris は、Sun OS 4.1.2 から Sun Solaris への変換期によく仕事で扱っていました。どちらも、まだロゴは Sun のままのようです。

1 件のコメント:

  1. 2010/6/25 に 3.2.6 がリリースされてました。http://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

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