VMware Player がとんでもなく高機能に
簡易インストール (自動インストール) 機能を備えた仮想マシンの新規作成機能や、VMware Tools をダウンロードとインストールができたり、VMware Fusion で話題になったユニティ (Unity) が利用できるようになったりと、ちょっと驚きでした。
仮想マシンを作成するためだけに VMware Server を利用したり、vmx ファイルをマニュアルで書き換えたり、最新の windows.iso を探したりといった、以前の苦労はまったく必要ありません。
簡易インストール機能は感動ものです。プロダクトキーや管理者パスワードを入力するだけで、VMware Tools のインストールまで全自動でやってくれます。ヘルプによると、以下の OS でこの機能を利用できるようです。
- Windows 7
- Windows Vista
- Windows XP
- Windows 2000
- Windows Server 2008
- Windows Server 2003
- Windows 2000 Server
- Ubuntu 7.10 以降
- Red Hat Enterprise Linux 3 ~ 5
Sun VirtualBox に Windows 2000 ゲストではまる
Sun VirtualBox は、シームレス ウィンドウなどの先進機能にいち早く対応し、仮想マシン ハードウェアの詳細な設定ができます。ただ、カスタマイズが必要になるのは、ゲスト OS のインストールや起動に失敗したときです。その代表例が Windows 2000 ゲスト。既定の仮想マシンの構成だとインストール中に再起動を繰り返すという問題があることをすっかり失念していました。Windows 2000 ゲストをインストールする際には、以下の対応が必要です。
- IDE コントローラのタイプを PIIX3 にすること。
- ネットワークを PCNet-FAST III (Am79c973) から PCnet-PCI II (Am79c970A) に変更すること。これは必須じゃないかもしれません。
- ゲストのインストール時に C:\ProgramFiles\Sun\VirtualBox で以下のコマンドを実行すること。実行後、Sun VirtualBox の UI を再起動してから、仮想マシンを起動します。
VBoxManage setextradata "仮想マシン名" "VBoxInternal/Devices/piix3ide/0/Config/IRQDelay" 1 - ゲスト OS のインストール終了後に以下を実行すること。先ほどの設定のままだと、ディスク アクセスがスローです。実行後、Sun VirtualBox の UI を再起動してから、仮想マシンを起動します。
VBoxManage setextradata "仮想マシン名" "VBoxInternal/Devices/piix3ide/0/Config/IRQDelay" 0
Sun VirtualBox の最新版のダウンロードはこちらから。
あと、Sun VirtualBox はホスト OS を道連れに BSOD してくれることがあるので、気をつけなはれ。私は、VMware Player、Sun VirtualBox、Windows Virtual PC を同じ Windows 7 x64 PC にインストールしていますが、別々に使うぶんには問題はなさそうです (いまのところ)。同時使用はしないほうがよいです。