Windows XP SP3 向けの RemoteApp を有効にするための更新プログラム KB961742 は、私が確認できているだけで 3 種類あります。
Misc.
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2009/12/28
2009/12/22
KB961741 と KB961742 で、VDI + RemoteApp も可能になる (その3)
2009/12/21
KB961741 と KB961742 で、VDI + RemoteApp も可能になる (その 2)
前回の投稿で、VDI の仮想マシンにインストールされているアプリケーションを、RemoteApp テクノロジを用いて、Windows 7 クライアントのデスクトップや Windows 7 を実行する仮想デスクトップ、あるいは Windows Server 2008 R2 のリモート デスクトップ サービス セッションに統合できることを説明しました。具体的な設定手順は、まだ明らかになっていないようですが、想像でやってみたところ Windows 7 クライアントと Windows Vista 仮想デスクトップの環境で動作を確認できました。
KB961741 と KB961742 で、VDI + RemoteApp も可能になる (その1)
Windows Virtual PC と Windows XP Mode のリリースと同時期に公開された更新プログラム KB961741 と KB961742 は、Windows Vista Enterprise/Ultimate SP1 以降および Windows XP Professional SP3 の仮想マシンで、XP Mode と同じようにアプリケーション モードの実行をサポートするためのものです。XP Mode は、この更新プログラムを含む Windows XP 仮想マシンのイメージと、セットアップ機能を統合したものと言えます。
KB961741: RemoteApp を有効にするための Windows Vista SP1 以降用の更新プログラム
KB961742: RemoteApp を有効にするための Windows XP SP3 用の更新プログラム
更新プログラムの名称が “RemoteApp を有効にするための” とあるように、Windows Virtual PC のアプリケーション モードは、Windows Server 2008 のターミナル サービスや Windows Server 2008 R2 のリモート デスクトップ サービスが提供する RemoteApp のテクノロジを利用したものです。そして、これらの更新プログラムの説明には、“このパッケージにより、Windows Virtual PC、またはリモート デスクトップ仮想化ホストの役割サービスがインストールされたリモート デスクトップ サービスを使用して、Windows 7 ベースの PC から多くの Windows Vista (Windows XP) 生産性アプリケーションを実行できるようになります。” とあります。つまり、これらの更新プログラムによって、Hyper-V 上の Windows Vista Enterprise/Ultimate SP1 以降 または Windows XP Professional SP3 を実行する仮想マシン内のアプリケーションを、RemoteApp プログラムのようにクライアントのデスクトップに統合できるようになります。Windows Vista や Windows XP のリモート デスクトップ接続機能は、ターミナル サービスのサブセットですが、RemoteApp のサポートを追加できるのです。ちなみに、Windows 7 Enterprise および Ultimate には、この機能が標準で備わっています。
まず、Windows 7 Enterprise または Ultimate でこの機能を試してみましょう。1 台は物理コンピューター、もう 1 台は Hyper-V 上の仮想マシンです。仮想マシンの Windows 7 では、リモート デスクトップ接続を有効にしています。(実は、どちらも物理環境、仮想環境を問いませんし、VirtualBox や VMware 上の仮想マシンでも構成できます)
KB961741: RemoteApp を有効にするための Windows Vista SP1 以降用の更新プログラム
KB961742: RemoteApp を有効にするための Windows XP SP3 用の更新プログラム
更新プログラムの名称が “RemoteApp を有効にするための” とあるように、Windows Virtual PC のアプリケーション モードは、Windows Server 2008 のターミナル サービスや Windows Server 2008 R2 のリモート デスクトップ サービスが提供する RemoteApp のテクノロジを利用したものです。そして、これらの更新プログラムの説明には、“このパッケージにより、Windows Virtual PC、またはリモート デスクトップ仮想化ホストの役割サービスがインストールされたリモート デスクトップ サービスを使用して、Windows 7 ベースの PC から多くの Windows Vista (Windows XP) 生産性アプリケーションを実行できるようになります。” とあります。つまり、これらの更新プログラムによって、Hyper-V 上の Windows Vista Enterprise/Ultimate SP1 以降 または Windows XP Professional SP3 を実行する仮想マシン内のアプリケーションを、RemoteApp プログラムのようにクライアントのデスクトップに統合できるようになります。Windows Vista や Windows XP のリモート デスクトップ接続機能は、ターミナル サービスのサブセットですが、RemoteApp のサポートを追加できるのです。ちなみに、Windows 7 Enterprise および Ultimate には、この機能が標準で備わっています。
まず、Windows 7 Enterprise または Ultimate でこの機能を試してみましょう。1 台は物理コンピューター、もう 1 台は Hyper-V 上の仮想マシンです。仮想マシンの Windows 7 では、リモート デスクトップ接続を有効にしています。(実は、どちらも物理環境、仮想環境を問いませんし、VirtualBox や VMware 上の仮想マシンでも構成できます)
2009/12/16
PHP 5.3 の新機能: .htaccess の代わりになる .user.ini
突然ですが、PHP の話です。マイクロソフトの PHP on IIS のサイトでかなり昔に書いた記事 「はじめての PHP」(Windows Server World 2007 年 7、8 月号からの抜き刷り) の PDF が以前からダウンロードできるようになっています。記事の内容は、IIS 6 向けの FastCGI for IIS の最初のリリースをベースとしているため、古い情報が多いので注意が必要ですが、後半のサンプル コードについては PHP 超初心者向けで参考になると思います。
Apache 上の PHP であれば、仮想ディレクトリ内の .htaccess や .php ファイル内で php.ini の設定を上書きすることができます。IIS で PHP を使う場合、これまでは PHP のインストール先にある php.ini の 1 箇所で構成する方法しかありませんでした。上記の記事でもそう書いています。PHP 開発者にとって、これは大きな制約だと思います。うれしいことに、PHP 5.3.0 以降では、IIS (Windows ?) 向けと思われる新機能が追加され、仮想ディレクトリごとに php.ini の設定を上書きする方法が追加されました。
以下は、Windows Server 2008 R2 テクノロジ入門 (日経 BP ソフトプレス) 用に書いたコラムの生原稿です。諸事情 (ページ数など) により丸ごとカットになったものです。
Apache 上の PHP であれば、仮想ディレクトリ内の .htaccess や .php ファイル内で php.ini の設定を上書きすることができます。IIS で PHP を使う場合、これまでは PHP のインストール先にある php.ini の 1 箇所で構成する方法しかありませんでした。上記の記事でもそう書いています。PHP 開発者にとって、これは大きな制約だと思います。うれしいことに、PHP 5.3.0 以降では、IIS (Windows ?) 向けと思われる新機能が追加され、仮想ディレクトリごとに php.ini の設定を上書きする方法が追加されました。
以下は、Windows Server 2008 R2 テクノロジ入門 (日経 BP ソフトプレス) 用に書いたコラムの生原稿です。諸事情 (ページ数など) により丸ごとカットになったものです。
2009/12/15
Office 2003 IRM の 2009年12月10日問題
12/22 追記) 12/17 より Microsoft ダウンロード センターで更新プログラムが一般公開されました。Microsoft Update 経由での配布も開始さてています。
以下のサイトで公開されているように、Microsoft Office 2003 の IRM (Information Rights Management) 機能に重大な問題 (解決可能) が報告されました。
この問題を解消する Hotfix が提供されています。KB978551 のリンクから、オンラインで Hotfix をリクエストすることができます。電子メールアドレスを入力して、リクエストを送信すると、ダウンロードリンクと圧縮ファイルを解凍する際に必要なパスワードが記載されたメールが届きます。Hotfix (office2003-KB978551-FullFile-ENU-CSA.exe) をインストールすることで、保護されたドキュメントを正しく開けるようになります。また、新規に保護設定もできるようになります。
“システム管理者に問い合わせてください”のシステム管理者の方、マイクロソフトが公開した情報に早くたどりつくことを祈ります...
以下のサイトで公開されているように、Microsoft Office 2003 の IRM (Information Rights Management) 機能に重大な問題 (解決可能) が報告されました。
- Office 2003 における IRM で制限されたファイルの参照・作成ができない問題について
http://www.microsoft.com/japan/office/2003IRM/default.mspx - AD RMS および RMS で保護されている Office 2003 ドキュメントに対応する修正プログラムについて: 2009 年 12 月 11 日
http://support.microsoft.com/kb/978551
この問題を解消する Hotfix が提供されています。KB978551 のリンクから、オンラインで Hotfix をリクエストすることができます。電子メールアドレスを入力して、リクエストを送信すると、ダウンロードリンクと圧縮ファイルを解凍する際に必要なパスワードが記載されたメールが届きます。Hotfix (office2003-KB978551-FullFile-ENU-CSA.exe) をインストールすることで、保護されたドキュメントを正しく開けるようになります。また、新規に保護設定もできるようになります。
“システム管理者に問い合わせてください”のシステム管理者の方、マイクロソフトが公開した情報に早くたどりつくことを祈ります...
2009/12/14
Windows Virtual PC & Fedora 12, openSUSE 11.2
以前の投稿で、Windows 7 の Windows Virtual PC 仮想マシンにおける Ubuntu 9.10、Fedora 11、openSUSE 11.1 の動作可否について触れました。Fedora 12、openSUSE 11.2 がリリースされていたので、この 2 つの情報を追加しておきます。
Ubuntu 9.10 OK
Fedora 12 OK(最初の起動時に起動オプションの追加必要)
Fedora 11 OK(同上)
openSUSE 11.1 NG(インストール途中で応答停止)
openSUSE 11.2 OK(ISO イメージの直マウントは NG→理由は前回の投稿で)
Ubuntu 9.10 OK
Fedora 12 OK(最初の起動時に起動オプションの追加必要)
Fedora 11 OK(同上)
openSUSE 11.1 NG(インストール途中で応答停止)
openSUSE 11.2 OK(ISO イメージの直マウントは NG→理由は前回の投稿で)
2009/12/10
Windows Virtual PC にマウントできる ISO イメージは 4 GB までっぽい
Windows 7 の Windows Virtual PC に openSUSE 11.2 をインストールしていて思い出したのですが、旧バージョンの Virtual PC 2007 SP1 は、4 GB 以上の ISO イメージをマウントしても、正しく認識できずに、ISO イメージからのインストールに失敗することがあります。Virtual Server 2005 R2 SP1 も同様です。もっと前の Virtual PC 2004 は、2.2 GB 以上の ISO イメージで同様の問題があったようです。
Hyper-V はどうなっているのか、まだ確かめていません。
- Virtual PC 2004 の ISO イメージ サイズの上限が 2.2 GB っぽいとわかる資料
リリース ノート : Microsoft Visual Studio 2005 Express Edition のセットアップに関する問題 の “1.3.3 Virtual PC 上でマウントされたドライブからインストールした場合、セットアップが失敗する” に “原因は、マウント ソフトウェアがサポートできる最大データが 2.2 ギガバイトであるためです。” という記述があります。 - Virtual PC 2007 の ISO イメージ サイズの上限が 4 GB っぽいとわかる資料
Windows Embedded Standard 2009 のダウンロード サイトに“Note that mounting an ISO over 4GB does not work in Microsoft Virtual PC” という記述があります。 - Virtual Server 2005 R2 SP1 が ISO イメージ サイズの上限が 4 GB とはっきりわかる資料
サポート技術情報 KB 953726 で公開されています。4 GB 以上の ISO イメージに加えて、4 GB 以上のDVD もマウントできないようです。ちなみに、Virtual PC のほうは、4 GB 以上のDVD をマウントできたような気がします (確かではありません...)。
Hyper-V はどうなっているのか、まだ確かめていません。
2009/12/08
FCI のカスタム アクションのテストに便利なスクリプト&バッチ
以前の投稿で、Windows Server 2008 R2 の新機能 File Classification Infrastructure (FCI) と Active Directory Rights Management サービス (AD RMS) の連携について簡単に触れました。FCI のファイル管理タスクのカスタム アクションを使用して、AD RMS Bulk Protection Tool による暗号化を実行するというものです。カスタム アクションとしてバッチ ファイルの例を紹介しましたが、Windows Script Host (WSH) のスクリプトや、Windows PowerShell スクリプトで実装することもできます。
AD RMS から離れて、カスタム アクションをどうやって実装するかどうか、テストに使用できる方法を紹介します。カスタム アクションで指定したコマンドは、ファイル管理タスクで指定された条件に一致するファイルごとに実行されます。そのファイルのフルパスは、[Source File Path]を使用してコマンドに渡すことができます。次に示す 3 つの例は、C:\Scripts\filelist.txt にファイル管理タスクの対象になったファイルのパスを書き込む例です。
AD RMS から離れて、カスタム アクションをどうやって実装するかどうか、テストに使用できる方法を紹介します。カスタム アクションで指定したコマンドは、ファイル管理タスクで指定された条件に一致するファイルごとに実行されます。そのファイルのフルパスは、[Source File Path]を使用してコマンドに渡すことができます。次に示す 3 つの例は、C:\Scripts\filelist.txt にファイル管理タスクの対象になったファイルのパスを書き込む例です。
2009/12/03
VHD ブート可能な OS
VHD ブートについては COMPUTERWORLD のサイトの「Windows 7の仮想ハードディスクがスゴイ! 」(Windows Server World に過去に掲載された記事を再編したもの) や Windows Server 2008 R2テクノロジ入門の「第14章 Windows Server 2008 R2 の展開」で詳しく説明してきました。ベータ版や RC 版のころから記事にしているので、これまで触れることが無かったのですが、VHD ブートできる OS とできない OS があります。VHD ブートのためには、Windows Server 2008 R2 または Windows 7 の Windows ブート マネージャーと、Windows Server 2008 R2 または Windows 7 がインストールされた VHD が必要です。もっと詳しく言うと、現時点で VHD ブートできるのは、次に示す OS だけになります。
- Windows Server 2008 R2 Standard / Enterprise / Datacenter / Web (Web については未確認、Foundation については不明)
- Microsoft Hyper-V Server 2008 R2
- Windows 7 Enterprise
- Windows 7 Ultimate
2009/11/28
Hyper-V 仮想マシンに Hyper-V の役割をインストールする - SCVMM の場合
System Center Virtual Machine Manager 2008 および 2008 R2 の VMM サーバーは、仮想マシンで構築できます。VMM サーバーを仮想マシンで構築した場合、1 つの制約があります。新規作成した仮想マシンをローカルのライブラリに直接保存する機能が利用できません。新規作成した仮想マシンをライブラリに直接保存するには、ライブラリ サーバーが Hyper-V などの仮想化ホストである必要があるからです。
この制約は、さほど大きな問題ではありません。リモートの仮想化ホストをライブラリ サーバーとして構成することもできますし、管理下にある仮想化ホストに仮想マシンをいったん配置して、それをローカルのライブラリに移動するという方法もあるからです。
前回の投稿で、Hyper-V の仮想マシンに Hyper-V の役割を無理やりインストールする方法を紹介しました。この方法で、仮想マシンの VMM サーバーのライブラリに新規作成の仮想マシンを直接保存できるかどうか試してみました。残念ながら結果は NG でした。
ちゃんと機能する仮想化ホストじゃないとだめなようです。
2009/11/27
Hyper-V 仮想マシンに Hyper-V の役割をインストールする
Windows Server 2008 R2 の Hyper-V でいろいろと評価している方に、ちょっとした Tips を...
2009/11/21
クラスターの破壊をし忘れた !! OS 再インストール !? でもその前に...
Windows Server 2008 R2 機能評価ガイド[仮想化編] Hyper-V 2.0 ライブ マイグレーション ( XPS PDF ) をダウンロードして、実際に評価された方はいますでしょうか。
ライブ マイグレーションのためには、複数の Hyper-V ホストでフェールオーバー クラスターを構成する必要があります。評価を終えた際に、フェールオーバー クラスターを適切な方法で削除する必要があることに注意してください。フェールオーバー クラスターを削除するには、[クラスターの破壊]という手続きが必要です (下の画面は R2 Beta 版のものです) 。
[クラスターの破壊]を実行せずに、クォーラム ディスクを削除してしまったり、クラスターからすべてのノードを削除してしまったりすると、にっちもさっちもいかない状態に陥ることがあります。クラスターが障害と判断して、クラスターに復帰しようと無限ループに入るためです。2 台でクラスターを組む場合、通常、ノードおよびディスク マジョリティで構成されます。このモードでは、共有ディスク上のクォーラム ディスクが生きている場合は、ノードの半分(つまり 1 台)の障害に耐えることができ、クォーラム ディスクが死んでいる場合は、ノードの半分(切り上げ)より 1 つ少ないノード (つまり 2 台構成では障害に耐えられない) の障害に耐えることができます。たとえば、クォーラム ディスクを削除してしまうと、各ノードのクラスター サービスは自身が障害ノードだと思ってしまうのです。
こうなってしまうと、[機能の削除ウィザード]で、フェールオーバー クラスタリングの機能を削除することもできなくなってしまいます。
最終的な手段として、OS の再インストールを考えるかもしれません。その前に、次のコマンドラインを試してみてください。フェールオーバー クラスタリングの機能を削除できるかもしれません。
ライブ マイグレーションのためには、複数の Hyper-V ホストでフェールオーバー クラスターを構成する必要があります。評価を終えた際に、フェールオーバー クラスターを適切な方法で削除する必要があることに注意してください。フェールオーバー クラスターを削除するには、[クラスターの破壊]という手続きが必要です (下の画面は R2 Beta 版のものです) 。
こうなってしまうと、[機能の削除ウィザード]で、フェールオーバー クラスタリングの機能を削除することもできなくなってしまいます。
最終的な手段として、OS の再インストールを考えるかもしれません。その前に、次のコマンドラインを試してみてください。フェールオーバー クラスタリングの機能を削除できるかもしれません。
DISM /Online /Disable-Feature /FeatureName:FailoverCluster-FullServer
2009/11/18
Core Parkingoooooo !?
Windows Server World 2009年12月号(最終号)の特集「徹底検証 Hyper-V-2.0」が COMPUTERWORLD のサイトで公開されています。この記事の 検証ポイント(3) 消費電力はどの程度抑えられるのか? ですが、徹底検証とうたいながら、時間的、設備的な理由 (言い訳です) で消費電力が実際のところ、どの程度抑えられるかまでは踏み込んでいません。
Windows Server 2008 R2 には、コア パーキング (Core Parking, コア保留) をはじめとする消費電力抑制機能が装備されています。マイクロソフトによると、同じプロセッサを使用した場合、Windows Server 2003 R2 (SP2) と Windows Server 2008 R2 で比較すると、約 20% の消費電力を抑えることができるそうです。では、Windows Server 2008 と比べた場合はどうなのでしょうか。
Windows Server 2008 R2 には、コア パーキング (Core Parking, コア保留) をはじめとする消費電力抑制機能が装備されています。マイクロソフトによると、同じプロセッサを使用した場合、Windows Server 2003 R2 (SP2) と Windows Server 2008 R2 で比較すると、約 20% の消費電力を抑えることができるそうです。では、Windows Server 2008 と比べた場合はどうなのでしょうか。
2009/11/16
Windows Virtual PC と Virtual PC 2007 SP1 のゲスト コンポーネントの互換性
Windows Virtual PC は、Microsoft Virtual PC 2007 SP1 の後継となるデスクトップ向け仮想化テクノロジです。Windows Virtual PC というと Windows XP Mode が注目されますが、仮想 USB デバイスのサポート追加や、クリップ ボード共有、プリンターのリダイレクトなど、通常の仮想マシン実行環境としても機能強化が行われています。機能強化はうれしい限りですが、Microsoft Virtual PC 2007 SP1 のような汎用性がなくなってしまいました。例えば、Windows Virtual PC は Intel VT または AMD-V または VIA VT を搭載したプロセッサがなければ動きません。Windows Virtual PC の仮想マシンには、仮想フロッピー ディスクがありません。サポートされるゲスト OS は、Windows XP、Windows Vista および Windows 7 の以下のバージョン(いずれもx86)に限られます。
サポート対象のゲスト OS が動かないというわけではありませんが、ゲスト コンポーネントが利用できない仮想マシンは実用的ではありません。これは、どんな仮想化テクノロジ(VMware や VirtualBox、Xen Server など)でも言えることです。少なくても時刻同期が利用できないと、さまざまな問題が出てきます。特に、Windows と時間の管理が異なる Linux の場合、時間がとてつもなく進んでしまったり、逆にどんどん遅れていくといったことになります。誤差は、ntp などで訂正するのも困難なほどにです。
- Windows XP Professional SP3
- Windows Vista Business SP1 (or later)
- Windows Vista Enterprise SP1 (or later)
- Windows Vista Ultimate SP1 (or later)
- Windows 7 Professional
- Windows 7 Enterprise
- Windows 7 Ultimate
サポート対象のゲスト OS が動かないというわけではありませんが、ゲスト コンポーネントが利用できない仮想マシンは実用的ではありません。これは、どんな仮想化テクノロジ(VMware や VirtualBox、Xen Server など)でも言えることです。少なくても時刻同期が利用できないと、さまざまな問題が出てきます。特に、Windows と時間の管理が異なる Linux の場合、時間がとてつもなく進んでしまったり、逆にどんどん遅れていくといったことになります。誤差は、ntp などで訂正するのも困難なほどにです。
2009/11/13
テキスト ベースのイベント ビューアー
(今は亡き)Windows Server World 20098年12月号(IDGジャパン)で、特集「“寄せ集め”スクリプト作成術」を書きました。この記事の中で Windows Server 2008 Server Core での利用を想定した、コマンドプロンプト内で使える「イベント ビューアー(CUI)」(eventvcui.vbs)を紹介しました。記事では、Windows Server 2008 および Windows Vista で動く eventvcui.vbs と、Windows Server 2003 および Windows XP で動く eventvcui_2003.vbs の 2 種類用意しました。この 2 つの違いについては、後で説明します。
2009/11/12
XP/Vista 向け RDP 7.0 と VDI
マイクロソフトの Windows Server 2008 R2 ホーム から次の2つの機能評価ガイドがダウンロードできます。
Windows Server 2008 R2 機能評価ガイド[仮想化編]
・ Hyper-V 2.0 ライブマイグレーション [XPS][PDF]
・ 仮想デスクトップ インフラストラクチャ(VDI)[XPS][PDF]
この機能評価ガイド、好評なようで、Beta 版、RC 版、そして RTM 版と内容がアップデートされています。RTM 版が公開された2009年10月2日以前のものは Beta 版もしくは RC 版なのでご注意ください。
VDI の評価環境構築手順で、RDP 6.1 以前を実行する Windows XP や Windows Vista クライアントから仮想デスクトップ プールに接続しようとすると、次のようなエラーが表示されることを説明しています。
この接続問題を回避するには、[リモート デスクトップ接続マネージャー]の[仮想デスクトップの構成...]ウィザードまたは[RD 仮想化ホスト サーバー]のプロパティで [旧 RDC バージョンのリダイレクトを有効にする]をチェックして、[代替サーバー名]を指定します。そして、DNS サーバーに、代替サーバー名と RD セッション ホスト(リダイレクト モード)の IP アドレスを対応付けた A レコード(または CNAME レコード)を登録します。
実は、もう1つの回避方法があります。2009年10月26日にリリースされた、Windows XP および Windows Vista 向けの RDP 7.0 クライアントにアップデートする方法です。
KB969084
Description of the Remote Desktop Connection 7.0 client update for Remote Desktop Services (RDS) for Windows XP SP3, Windows Vista SP1, and Windows Vista SP2
RDP 7.0 クライアントにアップデートすることで、Windows Media のリダイレクトや双方向オーディオ、マルチモニターなどのエクスペリエンス機能が強化されます。VDI の環境においては、RDP 7.0 クライアントになるので、RDP 6.1 以前の接続問題が影響しなくなります。
Windows Server 2008 R2 機能評価ガイド[仮想化編]
・ Hyper-V 2.0 ライブマイグレーション [XPS][PDF]
・ 仮想デスクトップ インフラストラクチャ(VDI)[XPS][PDF]
この機能評価ガイド、好評なようで、Beta 版、RC 版、そして RTM 版と内容がアップデートされています。RTM 版が公開された2009年10月2日以前のものは Beta 版もしくは RC 版なのでご注意ください。
VDI の評価環境構築手順で、RDP 6.1 以前を実行する Windows XP や Windows Vista クライアントから仮想デスクトップ プールに接続しようとすると、次のようなエラーが表示されることを説明しています。
この接続問題を回避するには、[リモート デスクトップ接続マネージャー]の[仮想デスクトップの構成...]ウィザードまたは[RD 仮想化ホスト サーバー]のプロパティで [旧 RDC バージョンのリダイレクトを有効にする]をチェックして、[代替サーバー名]を指定します。そして、DNS サーバーに、代替サーバー名と RD セッション ホスト(リダイレクト モード)の IP アドレスを対応付けた A レコード(または CNAME レコード)を登録します。
実は、もう1つの回避方法があります。2009年10月26日にリリースされた、Windows XP および Windows Vista 向けの RDP 7.0 クライアントにアップデートする方法です。
KB969084
Description of the Remote Desktop Connection 7.0 client update for Remote Desktop Services (RDS) for Windows XP SP3, Windows Vista SP1, and Windows Vista SP2
RDP 7.0 クライアントにアップデートすることで、Windows Media のリダイレクトや双方向オーディオ、マルチモニターなどのエクスペリエンス機能が強化されます。VDI の環境においては、RDP 7.0 クライアントになるので、RDP 6.1 以前の接続問題が影響しなくなります。
2009/11/11
AD RMS/IRM でいろいろできるようになってきた
AD RMS Bulk Protection Tool と FCI
2009年10月29日に AD RMS Bulk Protection Tool が公開されています。このツールは、Active Directory Rights Management サービスと IRM (Information Rights Management)テクノロジを使用した文書保護を、コマンドラインからバッチ実行できるようにするものです。AD RMS と IRMについて詳しくは、マイクロソフトのこちらの AD RMS 解説サイトを見てください。また、FCI の解説のページで利用シナリオの1つとして、FCI と AD RMS を連携させたファイルの自動暗号化について説明し、「AD RMS 暗号化ツールは、近日中に提供される予定です」と書きました。このツールが、AD RMS Bulk Protection Tool です。
2009年10月29日に AD RMS Bulk Protection Tool が公開されています。このツールは、Active Directory Rights Management サービスと IRM (Information Rights Management)テクノロジを使用した文書保護を、コマンドラインからバッチ実行できるようにするものです。AD RMS と IRMについて詳しくは、マイクロソフトのこちらの AD RMS 解説サイトを見てください。また、FCI の解説のページで利用シナリオの1つとして、FCI と AD RMS を連携させたファイルの自動暗号化について説明し、「AD RMS 暗号化ツールは、近日中に提供される予定です」と書きました。このツールが、AD RMS Bulk Protection Tool です。
FCI と iFilter
(2009/12/16 DocuWorks の記述を修正。Windows Search は DocuWorks に対応できますが、FCI では検索できませんでした)
「Windows Server 2008 R2テクノロジ入門」の第 13 章で FCI(File Classification Infrastructure) について説明しています。FCI を使うと、ファイル サーバー上のファイルを、文字列や .NET 正規表現を使ってファイルの内容で分類し、カスタム プロパティを設定できます。たとえば、“社外秘" という文字を含むファイルに対して、「社外秘:はい」というプロパティを設定できます。これが FCI の[分類管理]という機能です。また、このカスタム プロパティを条件に、アーカイブやカスタム タスクをスケジュール実行できます。これが、FCI の[ファイル管理タスク]機能です。
本書では、単に iFilter を使用したテキスト抽出が可能と書いていますが、既定では、プレーン テキスト、HTML ファイル、XML ファイル、Office バイナリ (.doc、.xls、.ppt など)、リッチ テキスト、Wordpad ドキュメントを識別できます。Windows Server 2008 R2 の新機能である [Windows TIFF iFilter] をインストールすると、TIFF イメージに対して OCR (光学式文字認識) を実行し、イメージに含まれる文字列を認識できます。さらに、Microsoft フィルタ パック、Adobe PDF iFilter、DocuWorks Content Filter を追加インストールすることで、Office Open XML 形式 (.docx、.xlsx、.pptx など)、Adobe PDF (.pdf)、DocuWorks 文書 (.xdw、.xbd) のサポートを追加できます。一太郎 iFilter は、32 ビット版しかないので、64 ビットの R2 ではうまく動かないようです。DocuWorks 文書 (.xdw、.xbd) は、Windows Search は対応していますが、FCI からは利用できないようです。
FCI については、本書より後に書いた、マイクロソフトのこちらのサイトをうほうがわかりやすいかもしれません。ただし、こちらのサイトのサード パーティ製 iFilter のリンク先(以前は SharePoint の iFilter サイトでした)が変わってしまったようです。PDF と DocuWorks の iFilter はこのページのリンクから入手できます。
「Windows Server 2008 R2テクノロジ入門」の第 13 章で FCI(File Classification Infrastructure) について説明しています。FCI を使うと、ファイル サーバー上のファイルを、文字列や .NET 正規表現を使ってファイルの内容で分類し、カスタム プロパティを設定できます。たとえば、“社外秘" という文字を含むファイルに対して、「社外秘:はい」というプロパティを設定できます。これが FCI の[分類管理]という機能です。また、このカスタム プロパティを条件に、アーカイブやカスタム タスクをスケジュール実行できます。これが、FCI の[ファイル管理タスク]機能です。
本書では、単に iFilter を使用したテキスト抽出が可能と書いていますが、既定では、プレーン テキスト、HTML ファイル、XML ファイル、Office バイナリ (.doc、.xls、.ppt など)、リッチ テキスト、Wordpad ドキュメントを識別できます。Windows Server 2008 R2 の新機能である [Windows TIFF iFilter] をインストールすると、TIFF イメージに対して OCR (光学式文字認識) を実行し、イメージに含まれる文字列を認識できます。さらに、Microsoft フィルタ パック、Adobe PDF iFilter、
FCI については、本書より後に書いた、マイクロソフトのこちらのサイトをうほうがわかりやすいかもしれません。ただし、こちらのサイトのサード パーティ製 iFilter のリンク先(以前は SharePoint の iFilter サイトでした)が変わってしまったようです。PDF と DocuWorks の iFilter はこのページのリンクから入手できます。
「Windows Server 2008 R2テクノロジ入門」が出ました
2009年11月9日に、マイクロソフト公式解説書 「Windows Server 2008 R2テクノロジ入門」(日経BPソフトプレス税込4,935円)が発売されました。ちょっと高いですが...