2012/12/03

Windows Server 2012 テクノロジ入門 > アプリのサイドローディングに関する補足

Windows ストア アプリ (WinRT アプリ) を、Windows ストアを使用せずに、企業内で PC に配布できる「サイドローディング (Sideloadning) 展開」について、拙著「Windows Server 2012 テクノロジ入門」では、「3.3.4 Windows 8 のポリシー管理」(p149)の中で説明しています。サイドローディング展開は、Windows 8 Enterprise および Windows Server 2012 でサポートされると書きましたが、大企業?なら Windows 8 Pro や Windows RT でも可能にできるようです。



本書では、サイドローディング展開について、Windows 8 Enterprise および Windows Server 2012 (デスクトップ エクスペリエンスがインストールされた RD セッション ホストを想定) でサポートされると書きましたが、Active Directory ドメインへの参加が要件になることを明記していませんでした。ドメインに参加させた上で、「信頼できるすべてのアプリのインストールを許可する」ポリシーを有効にすると、サイドローディング展開および展開したアプリの実行ができるようになります (このほか、証明書の配布が必要な場合もあり)。

本書の執筆時点では分からなかったため、本書には書いていませんが、Windows 8 Enterprise 以外のエディションでも、サイドローディング展開を可能にする方法があるそうです。以下のドキュメントの要件を見るとわかるように、とある条件を満たせば、Windows 8 Pro や Windows RT、およびドメインに参加していない Windows 8 Enterprise でもサイドローディング展開が可能になります。

アプリの追加と削除の方法 > Windows 8 のサイドローディングの要件
[URL] http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh852635.aspx#SideloadingRequirements


そういえば、サイドローディング展開を許可するポリシーは、サポートされるバージョンが Windows 8 Enterprise に限定されていませんね。


その条件とは、「サイドローディング プロダクト キー」(Sideloading Product key) なるものをインストールして、キーをアクティベート(ライセンス認証)するという手続きです。具体的な方法は、以下のドキュメントの「Windows 8 スタイル アプリ」で確認できます。

Windows 8 ボリューム アクティベーション ガイド (by MCT の憂鬱さん)
[URL] http://download.microsoft.com/download/9/7/9/97983C57-B297-4FBE-AA2B-F8736739B5F4/Windows8_VolumeActivation.docx

サイドローディング プロダクト キーは、Windows EA (Enterprise Agreement)、Select SA、および EES/CASA の顧客に対して、ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC) を通じて提供されるそうです。その他のボリューム ライセンスの顧客は、サイドローディング プロダクト キーを購入できるみたいです。

ドメインに参加している Windows 8 Enterprise や Windows Server 2012 は、サイドローディング プロダクト キーをインストールおよびアクティベートしなくても、ポリシー設定だけでサイドローディング展開に対応できるので、サイドローディング プロダクト キーの入手、インストール、アクティベートは必要ありません。

サイドローディング展開の方法ついても補足しておきます。

Windows 8 や Windows Server 2012 の標準機能だけで展開するには、Add-AppxPackage コマンドレットをアプリを実行するユーザーごとに実行して、アプリをインストールします。この方法は、「Windows Server 2012 テクノロジ入門」にも書きました。


こちらは、Windows 8 Enterprise にサイドローディング展開して実行した、超適当なアプリ。Visual Studio 2012 でテンプレートを選択し、そのままパッケージ化したものです。



このほか、Windows のイメージ展開用の汎用イメージ (WIM や VHD) に最初から組み込んでおく (プロビジョニングしておく) こともできます。それには、イメージを作成する際に、DISM /Online /Add-ProvisioneAppxPackage... または Add-AppxProvisionedPackage -Online ... を使います。

もう 1 つ、System Center 2012 SP1 (2013 年初頭のリリース予定) の Configuration Manager のソフトウェア配布機能を使う方法が用意されるようです。次の画面は Beta 版のものです。アプリ パッケージ (.appx) だけでなく、Windows ストア内のアプリの展開にも対応するみたいです。サイドローディング プロダクト キーの配布も Configuration Manager からできるみたいです。


よく見ると、Mac OS X や Windows Phone 、iOS、Android のアプリも...

さらにもう 1 つ、Windows Intune の次期リリースで、Windows Intune の管理コンソールから、Windows 8 や Windows RT、Windows Phone にアプリを配布する方法が追加されるようです。

Deploying Windows 8 apps using Windows Intune (new DevRadio Episode)
[URL] http://blogs.technet.com/b/windowsintune/archive/2012/10/31/deploying-windows-8-apps-using-windows-intune.aspx



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