2012/12/15

System Center 2012 SP1 Beta > Configuration Manager で Windows To Go ドライブを作る

Windows 8 Enterprise だけの機能である Windows To Go の USB ドライブ (Windows To Go ワークスペース) は、Windows 8 Enterprise だけに付属する 「Windows To Go ワークスペースの作成」ツール (pwcreator.exe) を使用して、Windows 8 Enterprise の WIM イメージから作成できます。

System Center 2012 Configuration Manager (SCCM) SP1 (2013 年初頭リリース予定) は、OS 展開およびアプリケーション配布機能を用いて、Windows To Go ワークスペースの作成と OS 環境の自動構成に対応するようです。以下にドキュメントが公開されています。


How to Provision Windows To Go in Configuration Manager
[URL] http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj651035.aspx


現在、公開中の SCCM SP1 Beta (英語) で途中まで試してみました。ざっくりとした手順を紹介します。

1. Windows 8 Enterprise (Windows To Go は Windows 8 Enterprise のイメージでしか作成できない) の OS 展開用の WIM イメージを使用して、通常の OS 展開と同じようにWindows 8 の OS 展開用タスク シーケンスを作成する。通常の OS 展開と同じなので、タスク シーケンスには Unattend.xml による OS の自動展開や、SCCM エージェントの展開、アプリケーションのインストールなどなど含めることができる。

2. タスク シーケンス メディアを作成し、Windows To Go ワークスペース作成用の WIM の出力先パスを指定し、Windows 8 Enterprise の OS 展開タスクを関連付ける。
3. WIM ファイルの出力先に、WIM ファイルが作成される。ここに、SCCM に付属する Windows To Go ワークスペース作成ツール (C:\Program Files\OSD\Tools\WTG\Creator\wtgcreator.exe) をコピーする。
4. ユーザーに公開するアプリケーション パッケージを作成する。コマンドラインには、wtgcreator.exe /wim:WIM ファイル名 を指定。
5. 作成したパッケージを配布ポイントに配置してから、展開開始 (Deploy)。ユーザーを対象に、利用可能 (Available) なアプリケーションとして公開する。
6.ユーザーは、SCCM の Web ポータル (アプリケーション カタログ) を使用して、Windows To Go ワークスペースの作成を開始できる。たぶん。たぶんというのは、私の Beta 評価環境では、アプリケーション カタログがエラーになっちゃっうから (Windows To Go だけでなく、通常のアプリも)。


7. ちゃんと動けばこんな感じになると思います (この画面はパッケージと同じコマンドラインを実行いしたもの)。Windows To Go 対応の USB デバイスがあれば、2 クリックくらいで作成を開始できます。
以降は動かしていませんが、ユーザーの操作で完成するのは、初期状態の Windows To Go ワークスペースの USB ドライブになると思います。Windows 8 展開タスクシーケンスが走るのは、Windows To Go ワークスペースの初回起動時になると思います。Windows 8 展開タスクシーケンスで OS やアプリの自動構成が行われるのが、Windows 8 Enterprise 標準の作成ツールで単純に作るのとの違いかな?


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