2012/10/23

Windows Server 2012 テクノロジ入門 > BranchCache について

「Windows Server 2012 テクノロジ入門」に漏れてしまった重要な機能に「BranchCache」があります。どこかの章に入れようと思っていて、すっかり忘れていました。BranchCache については、既に詳しいドキュメントが公開されていますので、こちらで確認してください。

TechNet ライブラリ > BranchCache の概要
[URL] http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831696.aspx

Windows Server 2012 BranchCache Deployment Guide 
[URL] http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=30418

Windows Server 2012 と Windows 8 Enterprise の BranchCache についてちょっと補足しておくと...

BranchCache は、Windows Server 2008 R2 から追加された機能です。リソースがどんどんデータセンターに集約される流れの中で、BranchCache は WAN 経由のダウンロードを高速化 (キャッシュすることで高速に見せる) に有効です。クラウドの利用が進む今後は、クラウド上に配置した Windows Server 2012 サーバーのコンテンツをキャッシュするのにも、BranchCache が有効になるのではないでしょうか(と思います)。

BranchCache は、IIS の Web サイト、BITS 対応アプリケーション (WSUSなど)、およびファイルサーバーの共有フォルダーのコンテンツをキャッシュします。IIS と BITS は、「BranchCache」機能、ファイルサーバーは「ネットワークファイル用BranchCache」役割サービスがこの機能を提供します。

BranchCache については、「Windows Server 2008 R2テクノロジ入門」では取り上げました。Windows Server 2012 および Windows 8 では、より柔軟かつ簡単な展開ができるようになっています。

BranchCache は、分散キャッシュモード (ブランチオフィス内の Windows 8 Enterprise または Windows 7 Enterprise/Ultimate がキャッシュとして機能) とホスト型キャッシュモードの 2 種類あり、ホスト型キャッシュモードは、「BranchCache」機能がインストールされた Windows Server 2012 または Windows Server 2008 R2 Enterprise/Datacenter が担います。Windows Server 2008 R2 では、NETSH コマンドでホスト型キャッシュモードを構成しましたが、Windows Server 2012 では Enable-BCHostedServer コマンドレットで簡単に構成できます。また、Windows Server 2008 R2 では必要だった、PKI 要件はなくなりました。さらに、ホスト型キャッシュモードの Enterprise/Datacenter エディション要件や、ブランチオフィスごとに1台までという要件も無くなりました (Windows Server 2012 Standard でも OK 、同じブランチオフィスに複数サーバーの展開も OK)。

BranchCache クライアントの構成は、グループ ポリシー オブジェクトで展開できます。Windows 8 クライアントは、新しいポリシー「サービス接続ポイントによるホスト型キャッシュの自動検出を有効にする」 が提供され、Active Directory を検索して、ホスト型キャッシュモードのサーバーを自動構成できるようになっています。Active Directory へのホスト型キャッシュモードサーバーの登録は、Enable-BCHostedServer -RegisterSCP で行えます。


ところで、BranchCahce は、エディションとしては Windows 8 Enterprise でのみサポートされていることになっていますが (→ http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/enterprise/products-and-technologies/windows-8/enterprise-edition.aspx) 、Windows 8 Pro でもクライアントとして構成できちゃうんですよね。実は、Windows 7 Professional でもそうでした (Windows 7 Professional でも動くんじゃないの?との報告はこちら) 。 実際に機能するかどうかは検証していませんが、どうなっているんでしょうか。謎です。ほらっ。


2013/11/1追記)
Windows 8 ProもBITSについてはBranchCacheのクライアントとして機能するようです。

"Windows® 8 Pro には、BranchCache プラットフォーム API およびバックグラウンド インテリジェント転送サービス (BITS) 統合が含まれています。Windows 8 Enterprise には、BranchCache プラットフォーム API、BITS 統合、HTTP とサーバー メッセージ ブロック (SMB) の統合が含まれています。コアと呼ばれることもある Windows 8 では、BranchCache のサポートが提供されていません。"(http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831696.aspx)

0 件のコメント: