2012/06/11

Windows Server 2012 RC > 組み込みの iSCSI で物理サーバーを iSCSI ブートしてみた (差分ディスクで)

Windows Server 2012 のファイルサービスの役割には、iSCSI ターゲット サーバーのサポートが追加されました。iSCSI ターゲット サーバーに関するドキュメントを見ていたら、差分 VHD を利用することで、サーバー OS のストレージを大幅に節約できるみたいなことが書いてあるものを見ました (どのドキュメントだったか忘れましたが)。というわけで試してみました。

なお、Windows Server の iSCSI ブート対応は、Windows Server 2008 以降の標準機能です。右の拙著に iSCSI ブート環境への Windows Server 2008 R2 のインストール方法を詳しく解説していますが、iSCSI ブートを利用するには、iSCSI ブート対応の NIC が必要です。未検証ですが、iSCSI 対応の NIC が無い場合は、PXE ブート対応 NIC や USB メモリからのブートで iSCSI ブートする方法もあるみたいです (これ面白そう)。

TechNet Blogs > Windows Storage Server > Diskless servers can boot and run from the Microsoft iSCSI Software Target using a regular network card!
http://blogs.technet.com/b/storageserver/archive/2011/05/04/diskless-servers-can-boot-and-run-from-the-microsoft-iscsi-software-target-using-a-regular-network-card.aspx



Windows Server 2012 RC に iSCSI ブート用の LUN を作成 (20 GB の VHD) して、iSCSI ブートするサーバーの IQN をターゲットとして登録しておきます。


物理サーバーの BIOS 設定で NIC から起動するように設定後、NIC の構成ユーティリティを開いて iSCSI のパラメーターを設定。"Boot to iSCSI Target" を "Enabled" にすると、iSCSI ターゲットを起動ディスクとしてブートするのですが、DVD から OS をインストールするために、"One Time Disabled" にしておきます (このオプションが無いときは、"Disabled" でインストールを開始して、再起動後に "Enabled" に変更する必要あり)。


NIC の IP 設定と、接続先の iSCSI ターゲットの IQN を設定します。


iSCSI ターゲットに接続後、DVD から起動します。


iSCSI の LUN を指定してインストール開始。この画面では、ローカル ディスク (ドライブ 0 ~ 2) も見えていますが、ディスクレスサーバーなら LUN だけ見えるはず。

 
ファイルのコピーが終わり、最初の再起動。"One time Disabled" にしてあるので、今回から "Enabled" となり、LUN から起動します。


iSCSI ブート完成。


すかさず、Sysprep で一般化。通常は /mode:vm (ハードウェアの検出をスキップする仮想マシン向けオプション)はつけませんが、今回は同じ機種をブートすることを想定して、/mode:vm つけてみました。/mode:vm についてはこちらを見てください。いろんな機種を同じイメージから iSCSI ブートするなら、/mode:vm なしよ。


物理サーバーが停止したら、もったいないけど、iSCSI LUN を削除しちゃいます (VHD は削除しないでね)。


Hyper-V マネージャーを使用して、Windows Server 2012 RC がインストールされている VHD の差分 VHD を作成します。iSCSI の管理コンソールからは、差分ディスクとか作成できないので。




差分 VHD を iSCSI 仮想ディスクとしてインポートしまーす。ほんでもって、先ほどの物理サーバー用の iSCSI ターゲットを設定しまーす (つまり、差分 VHD ごとに各サーバーの iSCSI ターゲット)。


物理サーバーを iSCSI ブートで起動すると、Mini-Setup が始まり、別のサーバーのプロビジョンングが開始。640 MB 程度で新しいサーバーを準備できました (/mode:vm を付けないともう少し差が大きいはず)。


例えば、20 GB を 20 台として、通常のセットアップ (ローカルまたは iSCSI ブート) なら 400 GB 必要ですが、差分 VHD を使用すると、20 GB + 640 MB × 20 = 32.5 GB でとりあえず済みます。時間が経つと、差分が大きくなって、利点が薄れてきますが、サーバーの更新を Windows Update ではなく、再展開 (新しいイメージによる再作成) にすればディスク領域節約という利点を維持できそうですね。

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