2010/08/31

Linux IS v2.1 とカーネル アップデートに関するサポート技術情報

Linux Integration Services (Linuix IS) v2.1 をインストールした Hyper-V 上の Linux ゲストにおいて、カーネルをアップデートした際の問題と、その回避方法について、重要なサポート技術情報が 2010/8/30 付で公開されています。

Linux Integration Services no longer function after a kernel upgrade
http://support.microsoft.com/kb/2387594/en-us


Linux IS v2.1 でサポートされる SUSE Enterprise Linux Server (SLES) 10 SP3/11、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.2/5.3/5.4/5.5 は、DKMS (Dynamic Kernel Module Support、提供元は Dell) を使用して、カーネル アップデート時のLinux IS v2.1 のモジュールの自動的な再組み込みに対応できるようです。私の環境は、評価版サポートが切れてしまって更新できないため、確認してはいません。

ちなみに、SLES 11 SP1 は、Linux IS v2.1 でサポートされませんが、標準で Linux IS v2.0 相当が組み込み済みになっていますので、カーネルのアップデートの問題の影響は受けません。

関連する投稿:
SLES 11 SP1 が Hyper-V サポート ゲスト OS リストに含まれない理由
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/08/sles-11-sp1-hyper-v-os.html
SLES 11 SP1 は Hyper-V 仮想マシンにインストールするだけで完了
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/sles-11-sp1-hyper-v.html

Linux kernel 2.6.32 以降には Hyper-V Linux ICs が組み込み済み
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/03/linux-kernel-2632-hyper-v-linux-ics.html

2010/08/30

XenClient RC を試したかった...


Citrix Systems が 2010 年 5 月に公開した、クライアント向けハイパーバイザー「XenClient RC (リリース候補版) 」、ものすごく興味があって、ISO イメージは即入手したのですが、動かせるハードウェア (VT-x、VT-d、Intel グラフィックス、vPro などが必要) が手元にないため、悶々とした時間が続いています。

サーバー機 (Xeon 5500、VT-x/VT-d 対応) ならどうかと、ハードディスクを差し換えて試しましたが、インストールは成功 (すべての警告を無視して継続) しましたが、左の画面のまま動きませんでした。予想どおりです。残念です。

COMPUTERWORLD BLOG 更新

先週の Microsoft Tech・Ed 2010 Japan に参加してきました。簡単なレポートを COMPUTERWORLD Blog に書きました。懐かしの Windows NT World 1999 年 2 月号の付録付 (1 つだけ) です。

シンクライアントの今昔 (Microsoft Tech・Ed 98, 2010 レポート)
http://blog.computerworld.jp/2010/08/30/thinclient_ancient_and_modern/

2010/08/23

SLES 11 SP1 が Hyper-V サポート ゲスト OS リストに含まれない理由

Hyper-V のサポート ゲスト OS のリストが更新されたことは先日お伝えしましたが、SUSE Linux Enterprise Server (SLES) の最新の SLES 11 SP1 は含まれていません。これは、Linux ゲスト向けの統合サービスである Linux Integration Services v2.1 が、SLES 11 SP1 をサポートしていないことと一致しています。SLES 11 SP については、Linux Integration Services v2.1 の Read Me ドキュメントで Users of SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1 should contact Novell for a version of Linux Integration Services.” と記述されています。

SLES 11 SP1 には、「Microsoft Hyper-V drivers (hyper-v-kmp-*)」が標準で組み込まれており、Hyper-V 仮想マシン環境で標準でインストールされます。ここまでは、既に過去の投稿でも書きました。今回は最新状況を...

2010/08/22

Windows XP マシンが使い物にならないほど遅くなってしまった

家族に払い下げ (?) た Windows XP Home Edition SP3 ノート (AthlonXP, 512MB RAM) が最近、とてつもなく遅いというクレームが...

2010/08/20

XP Mode in Hyper-V VM

現在の Microsoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V) 1.0 SP1 は Virtual PC 2007 SP1 ベースですが、次期 MED-V 2.0 は、Windows Virtual PC ベースになるらしいです。

そこで、MED-V 2.0 リリース前に、Hyper-V 環境に Windows 7 と Windows Virtual PC の環境を用意してみました。ついでに、Windows XP Mode も動かしてみました。Windows XP Mode の仮想マシン、つまり、Hyper-V 仮想マシンの中の Windows 7 ゲストにインストールした Windows Virtual PC 上で動く Windows XP 仮想マシンですが、結構さくさくと動いております。

Windows Virtual PC は当初、Intel VT や AMD-V のハードウェア支援仮想化テクノロジが必須でしたが、2010 年 3 月にその制限を解除する更新プログラム KB977206 がリリースされています。この更新プログラムをインストールすれば、Hyper-V 仮想マシン内で Windows Virtual PC の仮想マシンを動かすことができます。

関連する投稿
Windows Virtual PC のプロセッサ要件を解除する更新プログラム
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/03/windows-virtual-pc.html

2010/08/19

VMware ESXi 4.1 in VMware Workstation 7.1.1 & VMware Player 3.1.1

ホスト型仮想化テクノロジ製品が次々に無償化されてきた中、ホスト型仮想化テクノロジ製品の老舗「VMware Workstation」の存在感がどんどん薄れてきているように感じます。VMware 自身も、VMware Player や VMware Server (3.0 は開発されないという噂も)、VMware ESXi の無償提供、VMware Player 3.0 での仮想マシン作成機能の追加などで、VMware Workstation を追い詰めているようです。

VMware Workstation は、 広範囲のゲスト OS をサポートし、3D アクセラレーションをはじめ豊富な機能を実装した、すばらしい製品だと思います。しかし、基本的な仮想化機能が無償で手に入る時代に、2万数千円相当の価値を見出すのは難しくなってきました。特別な価値と言えば、VMware Workstation 7.0 において、自社のハイパーバイザー製品である VMware ESX/ESXi 4.0 をゲスト OS としてサポートしたことがあります。2010/8/13 リリースの最新 7.1.1 では、VMware ESX/ESXi 4.1 にも対応しています。VMware vSphere 4 の環境を仮想環境上に構築し、評価やデモが行えるようになったことは、VMware ESX/ESXi の HCL (ハードウェア互換性リスト) 対応ハードウェアを準備するのが難しい人にとって対価を払う価値が十分にあったと思います。

これが VMware Player 3.1.1 のリリースで...

2010/08/17

Hyper-V サポート ゲスト OS のリスト更新

Hyper-V におけるゲスト オペレーティング システムのサポートのリストが更新され、Linux IS v2.1 (過去の投稿へ) でサポートされる Linux ゲストが反映されました。珍しく、日本のサイトが、米国のサイトよりも先に更新されました (8/17時点)。

2010/08/09

Windows Server 2008 R2 ファイル サーバーのパフォーマンス実機検証とキャパシティ指標 ホワイトペーパー

Windows Server 2008 R2 に関する新しいホワイト ペーパーです。6 月 30 日付になっていますが、8 月になって公開されました。ライティングの部分を担当させていただきました。

Windows Server 2008 R2 ファイル サーバーのパフォーマンス実機検証とキャパシティ指標 ホワイトペーパー
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/ff627818.aspx#FS

2010/08/06

ショートカット アイコンの読み込みの脆弱性

Windows 2000 で Windows Update を実行しても新たな更新はなし( 8 月 6 日現在)
すべての Windows バージョンに影響すると言われている「マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (2286198) - Windows シェルの脆弱性により、リモートでコードが実行される」のセキュリティ問題が、8 月 3 日にセキュリティ情報「MS10-046」として、緊急(定例外)のセキュリティ パッチとともに公開されました。新たに「ショートカット アイコンの読み込みの脆弱性 - CVE-2010-2568
」と命名されたこの脆弱性ですが、発表された「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のリストには、サポート ライフサイクルが終了したものが含まれていないことにご注意。7 月 13 日にサポート期限が切れた Windows 2000 および Windows XP Service Pack (SP) 2 は、確実に影響を受ける (脆弱性を持つ) と思われますが、当然ながら「影響を受けるソフトウェア」にはリストされていませんし、セキュリティ パッチの無償提供もありません。Windows 2000 や Windows XP SP2 を使用している場合、この脆弱性が放置されることになります。効果のほどはわかりませんが、影響を緩和する(かもしれない) 対策については、以下をどうぞ。

レガシー Windows にも Fix it (KB2286198: Windows シェルの脆弱性により、リモートでコードが実行される)
http://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/windows-fix-it-kb2286198-windows.html

2010/08/05

Windows Virtual PC & Fedora 13 & openSUSE 11.3 再び ・・・ 動いた!!...けど

Linux IS v2.1 の提供開始で Hyper-V 上でも Linux ゲストが何とか運用できるレベルになりました (サポート対象 OS に限られますけど → 過去の投稿へ)。これに対して、“Windows Virtual PC で最新 Linux を動かす”ことは、ほとんど意味 (メリット、やる価値) が無いことなのが分かっているのですが、多くの方が興味のある話題のようなので、あきらめかけていた  Fedora 13 と openSUSE 11.3 に再挑戦します。Hyper-V でのお話は、こちらをどうぞ。

Hyper-V & Fedora 13 & Windows Virtual PChttp://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/hyper-v-fedora-13-windows-virtual-pc.html
Hyper-V & openSUSE 11.3 & Windows Virtual PChttp://yamanxworld.blogspot.com/2010/07/hyper-v-opensuse-113-windows-virtual-pc.html


2010/08/03

Microsoft Outlook が動作を停止しました。

気が付いたら、Microsoft Outlook 2010 で「削除済みアイテム」を空にするタイミングで Outlook がクラッシュするようになってました。

最近変わったことと言えば、ESET NOD32アンチウイルス (64bit)を最新の v4.2 にアップグレードしたこと。

「ファイル」メニューの「オプション」→「アドイン」→「設定」をクリックし、「COM アドイン」の「使用できるアドイン」の一覧から「ESET Outlook Add-in」をオフにすることで解消。電子メールは POP で受信しているので、POP3/POP3S スキャナで検査されるので、このアドインが無くてもたぶん検査はされるんでしょうけど、ちょっこし不安。

8/7 追記: アドインの無効化は一時的な対処。[詳細設定]の[その他 > メール ソフトウェアとの統合]にある[Microsoft Outlook に統合する]のチェックを外すのが本来の方法。